「takeda 108」の時に起こった事


竹田くん( http://goatgraphics.net )っていう、今は東京で頑張ってるデザイナーの子が居てね(最近連絡無いけど元気?
めちゃんこ努力する子で、キャリアも評価も知識もオイラなんぞよりもたくさんあって、
IPTで入選もしている実力もキチンとある子で、
ただ、なんとも、表現の荒さ、というかビートの雑さの目立つ製作をやっていたので、
いつも阪口はタイポグラフィを根差す中で必要不可欠なのでツッコみを入れるなど、
いや、でも本当に才能はあると思うんだけどね(己のセンスに気づけば最強。
最近どんなものを作ってんだろーかなーと心配になりつつ、
プリパブ01の時に突如として連絡をくれた内の一人でもあります。

枠内としてはプリパブ01なんだけど、
なんかこうちょっと性質の違いがあって、
「布陣」を揃えたチームでの制作という意味合いがとても強いかなあと思います。
適材適所的な。
takeda 108に関して言えば、
阪口は実際の制作には手を加えておらず、
多分、ディレクションよりも後ろに居る感じかな。
本当になんかこう、布陣のバランス取りぐらいの存在。
竹田くんから上がってきたデザインにピーチクパーチク、
ちゃんと評価される程度までに高めてあげる事を口出ししたり、
ミワくんと紙に塗布する薬品を実験、調節したりなど、
あとは、青木にいやんと、インキの順番とか、どうやって見せていくかとか、世間話とか、
そういうのを話したりしていました。

takeda 108についてはこちら→ http://fengfeeldesignprinthistory.tumblr.com/post/46852476177/takeda-108-kado-the-108-direction-fengfeeldesign

なんかでも、これってやっぱディレクションじゃないと思うんですよね。
ディレクションはまだ、作る側って感じじゃないっすか。
感じ的に布陣のバランスを取れるクライアントで居る意識が強かったような気がします。
竹田くんから上がってくるデザインの舵取りもあくまで消費者目線だったし、
ミワくんとの調節もかなり個人的好みに寄せたものだったし、
青木にいやんとも、単に依頼者目線で言われるがままに100パーセント信頼した感じだし。

クライアントが動かずにやる場合に、
ディレクションって必要になると思うんだけど、
例えば、クライアントである主体が、
デザイナーの事を知っていて、紙にダメージを与えたいと思い、その加工が分かる人の事も知って居て、
印刷加工所に持っていけるような状況であれば、
「takeda 108」で起こった事は作れるなと思いました。
もちろん、お金があれば、ですが。
それは多分、相場で語れないものがあると思うんですよね。
クライアントが何をデザイナーに頼み、何を技術者に頼むか。
欲しいものが的確にイメージ出来ていれば出来ない訳がないのです。
もっと言えば、何を分かっていれば良いのか、という観点をクライアントが持ち合わせているかどうかってのがあれば、
印刷の策定は出来るって事でもあります。
むしろ、印刷の策定は、そういう人達の手によって作られた方が健全なのですね。
プリパブ02では、特にそういう誘導が出来ればと考えていて、
デザイナーでもない、技術じゃない人達が、印刷について考えるきっかけになればいいなと思っております。

そういう意味でも、
takeda 108は、とても面白い事例なんじゃないかな。
多分、仕事として捉えた時に、日本のグラフィックデザインとしてはあまりない事なのだけど、
同時にそういうクライアントワークを求めて居るデザイナーというのは、
下請け的な仕事に、なんかもううんざりしているフリーランスに居そうなものだし、
ほら、こうやって、カッコイイ!印刷物を所有するのは、あなたの頼み方次第だったりします。
何を頼むか、何処までを頼むか、面白くするにも、つまらなくなるのも、様々です。様々なのです

欲しいものを作れるデザイナーと知り合いですか!?加工所に声を掛けれますか?!
だって、ほら、そういうの自分でやっちゃえば責任は自分にある訳だからさ、
それ相応の金額を「自分」でセッティングして提案しなきゃいけないじゃん。
安いとその分しかやってくれないし、高く出せるなら賞賛してるって事だし、
分からないなら、お金掛かっちゃう訳、ほぼそういう人件費って事でいいと思うよ。
何故ならね、何故ならね、本当に出来ちゃう優秀なデザイナーって、技術者って、
デザインする事、加工する事は苦じゃないのよ、労働とは思わない訳、ただ、評価して欲しい訳ですよ。
あとは機材代とかのバランスね。
そういうのを想像して分かってくれるクライアントを優秀な人達ってずっと待ってる訳。
分かる?クライアントとして、何を勉強しなきゃいけないか理解した?

理解した人達が増えた時。
それはもう、素晴らしい印刷物に溢れるよ。
だってそれは作り方次第でしょ?
それが、「takeda 108」で起こった事です。
こんな小さな片隅での出来事だけど、
密かに凄い事が起こっていたんだぜ。

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