グラフィックデザインと印刷技術


それ、いいデザインだね!カッコイイデザインだね!などなど、今も言うのかな…、そういう言い回しがあるじゃないっすか。ただまあ、今はもう、あんまり聞かなくなりましたけどね…。正直なところ、それくらいデザインというものが日本人に飽きられたというか、デザインというもののカッコよさが潤沢して新鮮味のあるものでは無くなったという事でもあるんだろうなあというのはあります。もっと言うとちゃんと受け入れられなかったっていう意味も含まれてそうな気もします。しかも、これって実は言葉の意味としては間違っていないというのがどうにも悲しみでありつつも、なんとも方向としても間違ってないし、よくよく考えてみると、とても素晴らしい認識なのです。今はどっちかというと、コミックの装丁や同人の世界で言われているのを見るのが多くなったように思います。ただ、他の分野の傾向を観察する限りでは、謎に「意識」だけが高くなってしまい、どうにも立ちいかなくなっている状況というのを見る事が多々あって、「デザイン」を意識する時に、あまり慣れていないのか、よく、表現的にデザイナーって襟が立ってるじゃないすか、ああいう感じで、ああいう感じだけを掬いとった状態というのが自ずと仕上がっていくのですね。意識そのものが高まる事は、それそのもののリテラシーみたいのが向上し、その結果、経済的に大きな作用をする事は間違いないのですが、決して「いいデザインだね!」とは、その意味は大凡違ってくるのかなあというのが、fengfeeldesignが持っている認識の1つです。個人的に「いいデザインだね!」は結構好きなんですよね。そういったコミックとか同人とかの世界って、とても趣があって、個人的な世界じゃないすか。そういうのって西洋の美術ととても似ていると思ってもいて、もし日本でデザインが育まれるなら、そういう場所でこそなんじゃないかってのはとても感じています。ついついデザインそのものが趣になっていた時代ってあったと思うんですよ。もちろんそういうのは個人的に好きだし、そういう人達と喋るのってめちゃ好きなんですけど、そういうのって、本来のデザインの意味とは少し離れてしまうんじゃないのかなってのも同時に感じていたりします。こんな感じで大勢が集まっていて、趣があって、楽しい所でこそ、デザインは機能して「いいデザインだね!」が言えると思っているんですが、そういう目線というのは、グラフィックデザインも同じだとも言えます。そのグラフィックデザインに長く関わり続けているのが印刷技術であり、それがこれからも続くのをとても期待しています。コミックとか同人も、こういったグラフィックデザインの枠内に入る部分がたくさんありますが、この場合、その人と人との結び付きを作っているのは印刷技術、ではなく、グラフィックデザインによるもの、であるという、そういう認識ですかね、そういった視点で見た場合に、デザインはデザイン、技術は技術、策定は策定、なので、「いいデザインだね!」が決して「いい印刷だね!」とは同義ではないし、はたまた「いい策定だね!」でも無いのも当然の話として、しかし、互いにそれぞれ絡み合ったり、重なったりして影響しあっていて、ここではそういう概念としてこれらを取り扱う事になると思います。または、そういうのも含めて「グラフィックデザイン」なのだ!みたいな、「いい印刷だね!」と言わせたのもデザインの力だし、「いい策定だね!」言わせたのもデザインの力みたいな認識も生まれがちかと思いますが、あくまで、そういうものを意図した場合であって、それそのものに影響する訳ではなく、むしろそれは「別のデザイン」に成る事であり、本来の「グラフィックデザイン」の目的や文脈を無視しているような気がします。なんかそれって「グラフィックデザイン」を誤読しているというか、成立した上で、ある程度に成功した「グラフィックデザイン」の事例を行う事を「グラフィックデザイン」としちゃう、fengfeeldesignとしては凄い悪寒が走って大っ嫌いな、まったく別の物ですので、そういうのとは一線を置き、接したいと考えています。まだ言葉としては存在しておりませんが、印刷加工連あたりの、オールライトさんがやっておられるのは、グラフィックデザインというよりも、「印刷を事を考えるデザイン」みたいな、印刷技術に関わるデザインとして新たに登場しているような気がします。それはそれだなという感じです。あれはそういうデザインなのだと思います。印刷技術という側面で、デザインを語る時に、「グラフィックデザイン」となるのは、印刷が何かを刷る像が「グラフィック」だからだと思います。もちろんデザインというものを考える事は無くても「印刷」は可能です。実際にそのような現場はたくさんありますし、むしろその方が多いかもしれませんし、その方が善い場合もいっぱいあります。それでも残るのが「策定」であり、唯一、印刷技術というのものに直接的に作用する視点でもあります。「グラフィックデザインと印刷技術」を考える時、成立させる時、それは今、これからどのような関係であればいいのか、たくさん考えたい部分でもあり、fengfeeldesign自身が、デザインとしているからには「グラフィックデザイン」は現時点で考えられる、「印刷技術」の最高のパートーナーの1つでありたいと願っています。その上で、または、その場合に「印刷技術」に、どうあって欲しいのか、という事にも言及をする場としてここを使いたいとも考えていて、つまり「策定」という事になります。それが、グラフィックデザインというものに対してなのか、そうではない何かなのか、技術自身の捉え方や仕組み方のようなものを1つ1つ定義し、今一度、印刷というものを「グラフィックデザイン」というもの、また、そうではない何かに昇華する為のチャンスをたくさん作りたいなと思っています。

Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です