策定を行うチャンス


方法とチャンスは無数に広がります。印刷を発注するタイミングは、それぞれが抱えている事柄に反映されます。その反映された時を逃さないように、ショートカットキーのごとく策定を用意しておく事で、様々な労力から解放されるのです。では、反映された瞬間とはどのような時を示すのでしょうか。印刷を発注するタイミングの反映とは、その利用目的の思索が達成され、その結果を計画した時に表れます。印刷というものに接する時、多くの人達は、グラフィックデザイナーや、印刷所など、そういった印刷を司る人間に声を掛ける事になると思いますが、その際に勝手な想像や、個人的に抱いている印刷への願望や幻想を元にした声掛けで、無駄な時間を費やするパターンというものが実際に存在したり、他方からそういうお話を聞いたりする事があります。普通は、もしくは、大概は、そのようなパターンの場合は、大いなる愛情で、もしくは、業務内のサービスとして、ゆっくりとリスニングを繰り返し察知し、時に優しく、時には暴力的に案件をクリアしていく事になるのですが、果たしてそれが、印刷を発注する側の投資に見合った方法であるかと聞かれれば、少しの疑問が生じます。その疑問を解き明かしてくれるのが「策定」に当たるのですが、つまり、予め「策定」を行えば、話し掛け方のチャンスを大幅に増やす事が出来るだけでなく、話が多方に及ぶ場合のグリス役として互いのストレスも軽減されるのです。その方法としては、予め多くの「策定」を用意しておく事と、その場合の実例を出来るだけ揃えておく事がとても大切です。また、「策定」という発想は、多くにまたがる印刷の利用分野を区分けする役目も負う事が出来るのではないかと期待しています。その場合にシーンに分けるという考え方も良いかもしれません。同人や、アナログゲームや、音楽、グラフィック、漫画、アニメ、役所などなど、さまざまなシーンで捉えられている印刷というものの見方、技術の選択や進め方などをサンプリングしておき、それらを1つの技術、または利用用途、または可能性を分別しておく事で、それらが必要になった場合の言葉の共通項のヒントとしても活用が出来ます。ただし、重要な事は、この「策定」は個人が一人でたくさん持ち得ている事になんら意味を持つものではありません。今までは、もしかしたら、それがグラフィックデザイナーであったり、そういったプリンティングディレクション的な立ち位置だったのかもしれませんが、いずれにしろ、現在そのような状態が価値になったり、ビジネスになったりは考えられにくく、逆にそのような在り方は、様々な印刷発注の状況の妨げになってしまうのではと危惧しています。ですので、「策定」は、それを公開する事、共有される事、変化し続ける事が前提で行うべきなのです。前時代的な印刷物を通した「モノづくり」は個人の域を出ずに「作品」を良しとしてきました。それこそ、JAGDAで行なわれている新人賞の傾向や、ADCもそうでしょうし、TDCはマシですが、個人領域の個性が光る作品的な何かが社会に影響した事への価値みたいなものが、グラフィックデザインにとっての評価基準になっていたりするのですが。この「策定」は、そういったものから印刷を解放する手段になるのです。前述の評価を「策定」という目線で置き換えてみた時に、その個人として評価される対象は、デザイナーではなく発注者という事になります。JAGDAや、今ある、そういった評価基準となっている協会の類が、あくまでデザイナーを対象とし続けるのであれば、「策定」という評価基準で行った場合に、そういったものからは評価はされない枠の外である「発注者」に光を当てて、よりよい印刷の運用の実現を目指した動きを作る事が出来、それは新たな「策定」を行うチャンスへと繋がっていくのです。

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