策定を公開するメリット


かつての資産であり、それぞれの個人が所有し仕事に成りえた「策定」を公開し、共有するメリットは何処に存在するのだろう。デザイナーや、それらに関連した人々が持ちうる財産を投げ捨てるような行為にどのような意味があるのだろう。いや、果たしてそれは投げ捨てる行為と言えるのか、または現在もその資産としての価値は保たれているのだろうか。答えはとても複雑です。印刷分野の発展は技術と共に歩んできたというのは既にお判りの通りかと思いますが、中には公開する事がデメリットとなる「策定」が存在します。それは今現在でも価値を持ち得ている現在進行形の「策定」です。もちろん中には公開した方が効果的なものが存在していますが、それがもし誰もが使えない限定的な「策定」だったりすると、もしかしたら印刷の発展にブレーキが掛かってしまうかもしれません。何故なら、脱落者が増え発注の難易度が上がってしまうからです。また、大きなメディアになればなるほど、その公開には気を使うべきだと思います。なので、かならず、かつて価値のあった、そして今は価値の無くなったもの、または、現在進行形であっても誰もが扱えるもの、を選定する必要があります。パブリックアートや、パブリックドメインのように表現の所有に寿命が定められているように、印刷にとって「策定」にも寿命が存在し、解放されるべき観点があるのです。文学で言うところの「青空文庫」のような機能が印刷にもあらねば、かつて価値が存在したものは忘れさられ無くなります。しかも、この「策定」はパブリックアートや、パブリックドメインよりも、その公開の意味は大きく、単に著作者の死後、という感じで、時間の流れに抗えない類のものではなく、「策定」は事例という意味が強い為に、そういった時代性や感性に寄らない、まさにそれこそ必要ではなくなった技術、方法、局面といった、一度無くなれば思い出されたり復活する事のないそういった要素が含まれます。だからこそ公開が必要なのです。しかし、表現や作品といった単位での公開は、時代や感性に取り残されてしまいます。せいぜいノスタルジー的な背景を拭えない古い何かに変化するのは目に見えています。そこで「策定」なのです。「策定」という考え方は、技術に寄った視点です。なので、公開をしておく事で、時代性にあった利用の仕方をたくさんの人で考える事が出来るのです。また、この場合の時代に合ったとは、それぞれの局面であり、それは新しい策定だけでは解決しないものも含まれているはずです。また、これを「技術」とせず「策定」としているのは、印刷にとっての「技術」は機械そのものですから、かならずいつかは無くなります。しかもそれはかなり短いスパンであると過去の流れからも汲み取れますし、よりこれからは、そのスピードが増していくものと考えられます。活版印刷機も既に大型のものは無くなりましたし、稼働していたとしても、それはとても稀な状態だと言えます。ただ、そのような予想される事態、状況の悪化を堰きとめる役目が「策定」を公開する最大のメリットではありません。あくまでそのような事態は「技術」が引き起こす自然な流れあり、逆に堰き止めてしまっては技術そのものの衰退を招く可能性があります。しかも堰き止めてしまう事で「策定」でさえも、その流れに巻き込まれる形で次の技術に生かされる事なく閉じ込められてしまう危険性があります。大切な事は1つの「策定」は数多くある「策定」の中の1つである事、そして、その「策定」もまた、数多くの「策定」を生むきっかけにあれば、また、そのようなものが選定に及べば「策定」を公開するメリットと言えると思います。かつて価値を持っていた「策定」を新しくし、その事例を増やす事が、このプリパブの使命でもあり、これから皆さんにお見せしたい印刷を介した表現だともいえます。また、これから当然のように起こるであろう技術の変化の際に「印刷」というものが、どのように見られ存在していくのかを想像した時に、もしかしたら、紙に刷られるという事が無くなってしまうという考えに至るかもしれません。もしくは、そういう事態に直面するかもしれません。そういった時に、今、「策定」を選定し「公開」して準備しておく事で、スムーズに次の「技術」に「印刷」というものを残す事が出来ると思うのです。

Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です