紙の選定を行う目線


印刷の紙はどのように選べばいいのだろう。様々な観点があると思う。日本の場合は、とても紙の種類が多い。製紙にしろ、洋紙、和紙、企画系の紙などなど、用途やニーズによって様々なものが揃えられている。感性やセンスといった五感で選ぶ人も居るだろうし、技術によって、その区分けで選択する人も居る、それは、どちらも間違いではないし、正直なところどっちでもいい話ではあるが、実際の所、印刷にも様々な種類や技術があって、それらに適した紙というものが存在している。物理で押す、刷る、という共通項において、それはとても重要な事だ。何故なら綺麗に刷る事と、汚く刷る事は、それそのものの善し悪しの以前に、策定を行う上でかならず考慮に入れなければならない事だからだ。その印刷は、その品質に見合っているかどうか、時には綺麗に刷らなくてもいい場合もあるだろうし、汚くても問題ない場合だってある。それらをキチンと分かった上で行うのが策定というものの役目にあたる。今までの印刷は、自分たちの置かれている状況の範囲内で価値体系を算出し印刷の善し悪しを決定してきた。それが所謂ところの業界と言われている範囲での、立場の強さや、こいつ分かってねー感で閉じてしまうあの感じである。策定は、印刷からそういうものを一切の排除が出来る上に加えて自由を与える事が出来る。紙の選定もそういった枠内に現在も置かれている現状に目をやらなければならないと思う。1つずつの紙も、そもそもは目的に沿った所から誕生しているが、その目的を一旦果たし、残り続ける事で、別の用途と手段で用いられる例も少なからずあるはずなのだ。その意識の水平思考とも言うべき思考の移転のようなものを、即興で組み立てるのではなく予め予想しておく事で、可能性は広がり、あらゆる状況への対処がとてもやりやすくなる。プリパブでは、其処を重点的に取り揃えておきたいと思うし、重要な部分として、何度も解説する事になるだろう。日本には紙の種類が多いので、状況に合わせて、ついつい、1つの物事ずつで考えてしまいがちである。もちろん何度も回を重ねれば、パターンが見えてきたり、印刷所によっては技術の経験値や、機械によって定められた範囲というものも存在している。ただし、それらは今までに培ってきた自然発生での策定によるものに他ならない。一度、実際の印刷に踏み込む前に、このような印刷と加工を行う上での紙を想像をするだけで、本番での仕上がりがかなり変わるのと、それこそが紙を選定する正しき姿勢でありプリパブで一番伝えたいことなのだ。同時に今現在、そのような策定を多く持ち得ている人達というのは専門分野に寄ってしまっている。そうなると、こいつ分かってねー感を出してくるのは仕方のない事なのだが、プリパブでは、そこらへんの所を知らない人でも勇気を持って印刷所に発注が出来るまでを作り出したいのだ。その中で、紙の選定の部分で、どうやらつまずく人達が、印刷技術の種類を選択する以上に多いように感じている。fengfeeldesignも何度も経験した事なのだが、紙を選ぶ時、日本人は、目がとても肥えていて、いいな!と思ったものは大概、金額が大きい場合があり、その、いいな!という意識部分で予算が適わない金額の紙を、似たもので代用する形で選定すれば、その似たもので実現出来たとしても価値体系として、どうしても目落ちしてしまう現象があるが、それは紙の良さ、という1つの観点でしか見れていないからで、それはとても勿体ないし、目落ちしてしまうと判断された紙で、実際にそうであったとしても、それはその紙の作られた本来の目的に沿った策定によって選定されるからこそ輝くのであって、その即興で作られた策定における選定観に合わなかったというだけの話なのだ。紙の選定は、印刷の技術という純粋な観点でみれば膨大なパターンのようにも見えるが、業界と言われるシーン、カテゴリーに分けてしまうと、本来の紙の目的やルールが見え、その選定の幅がとても縮まるのもまた事実だ。しかし、だからと言って、今、印刷を行いたいと思っている人達のニーズがその業界という状態にあるとは限らないと思うし、今やプロフェッショナルではなくても発注が可能な現状の中で、それに答えていく事はとても意味を持つ事になると思う。だからこそ、そのような新しい発注者にも、今まで専門分野に寄っていた人々にしか出来なかったクオリティを達成する場合に、紙の選定にも、目を向けるべきだし、印刷を策定する視点での紙の選定という在り方を是非知ってもらいたいなと思います。

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