kado the 108Zは過去の資料をベーシックとした1080種類の角の装飾を手描きで設計後にアドビイラストレーターを使ってアウトライン化の作業をしました。1つずつがガイドラインを利用した四角のユニットに囲まれており、それらがオブジェクトとグループ化する事で利便性を向上させています。装飾をあたかも色のパレットのような感覚で使う事が出来ればというのが、まず最初にあって、同時に、古典的な角の装飾を総まとめにし加えて拡張したものが、1つのデータに凝縮してある状況を作り出す事が出来れば、それこそ最高にハッピーになる!が、コンセプトとなっています。いつでも引き出して装飾が利用出来、あらゆるシーンで自由に使う事が出来れば、こんなに素晴らしい事はありません。また、これだけの数を作ったのにも理由があって、もちろん先のコンセプトが大きな理由となるのですが、「即興で作ったものには可能性があるが限界がある」という基本的な概念を置いて、このkado the 108Zを語る訳にはいきません。例えば、何か1つを作る場合に、時間の制約があります。その制約の範囲で作る場合に能力の限界と同時にタイムリミットという絶対的なルールも発生します。それらを解決するには、前もって予め用意していたものを使うという方法があります。何かの本番の為に予め用意しておくという行為、つまり下準備を行う事で、時間の制約から解放され、または、誰かの強い能力を持った下準備を利用する事で、自分だけでは出来ないような物作りに到達する可能性があります。そういった概念の中で、このkado the 108Zは皆様の役に立つ事が出来れば、という理由がありました。実際にたくさんの人の手に渡り、たくさんのシーンで活躍の機会を得ています。是非、皆様にもこのような「誰かの尽くした時間をブーストに使う」感覚で、このkado the 108Zを使っていただける機会がありましたら幸いです。