元々「ground」というシリーズのドローイングを描いていて、それを装飾活字に変換したものが、この「hug of ground」になります。ユニットを円形としているのは、四角の場合より柔軟性に優れていると感じたからです。1つずつの図案を手描きで仕上げて、アドビイラストレーターにてアウトライン化を行なっております。また、ユニットはガイドラインを利用し、1つずつの図案でグループ化し利便性を高めております。図案自体の面積を大きくする事で、下地、または背景の構築に便利な設計となっており、また、紙面を埋める事が出来るので、閉鎖的なイメージを同時に閲覧者に強く与える事が出来ます。groundの名の通り、地面、土、根などが連想出来るモチーフに重力的な影響を受ける少し重みのある図案に仕立てています。版の重なりの面白さや線の物量は、単色印刷、箔押しなどで、多色刷りを行なった場合に、その美しさを最大限に発揮する事が出来、今までにない、印刷体験を可能にしています。