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所蔵レコード

Blues Boy/Artie White
A面:Warm Room/Leaning Tree/I Need Someone/Chain of Fools/
B面:Turned Out/Funny How Time Slips Away/Jimmie/What Pleases You, Pleases Me/


つかまるところ:あっ、ブルースだ!と思って購入した一枚。ブルースとはいえ若干80年代っぽいジャケットが示す通り、全編に漂う雰囲気もどことなく80年代的で、なんだかあっさりしているところがちょっとブルースとしては物足りないかな、という感じ。けれどブルース少年というタイトルにはぴったりな内容、そういうブルースが好きなんだ!みたいなブラックマンの感じがとてもよく出た前向きなレコードだと思います。ギターのそれっぽさもなかなかベタな感じで結構好き。ただ耳に残る曲がそんなにないので、一度聴いて雰囲気を味わうことができたらそれでいいかな、という感じのレコードでもあります。





BOTTOMS UP!/BUMBITES
A面:不明
B面:不明


つかまるところ:イギリスの、これ1枚しかリリースしていない、Discogsですら詳細がまったく追えない謎のバンド(なのかすらもよくわからない形態不明)の唯一のアルバム!そういうとなんだかレアグルーヴ的な大発掘、カッコいいあれなんでしょ?みたいな空気になってきますがこのレコードについてはほんとに意味不明。詳細もわからなければ意味もわからない、ただあまりお金をかけることができなかったらしいことはこの段ボール切ったのにコピー機でコピーしたジャケット(内袋)がついてるだけ、という昔の日本のインディーパンクバンドのレコードのような乱雑さでもわかると思いますが、内容的にもこれくらいの包装にしといてちょうどよかったのではないかという感じ。まあちなみにPUT ME ON THE GUESTLISTはDiscogsの検索にすら引っかからなかったので稀少度では(でも?)あちらのほうが上みたいです。それにしてもこのレコードがどこかで製造され、時代の流れとともにある日ワゴンで発掘されることになるという時の流れを考えると感慨深いものがありますね。その感慨のほうがレコードの内容よりずっと良いのがまたこのレコードの謎なところです。





Christopher Cross
A面:Say You'll Be Mine/I Really Don't Know Anymore/Spinning/Never Be the Same/Poor Shirley/
B面:Ride Like the Wind/Light Is On/Sailing/Minstrel Gigolo/


つかまるところ:クリストファー・クロス、なんとなく有名で名前を聞いたことのある、ロッキングオンの名盤100選でいつもこのジャケットが並んでいるのをずっとみていたこの人も実際聴くのはこれが初めてでした。この人の歌もいわゆるAOR、70〜80年代〜90年代中期のあの妙にオシャレで潔癖症的な世界のもので、最初はどうなることかと思いましたがボーカルの声質的にこれはそんなに嫌いではありませんでした。とはいえ「そんなに」「嫌いではない」なんていう表現を使っているあたりに僕のそれでもそこまで夢中になれたわけではない感が出ているわけですが、それは何かというとバックの楽器の変な多彩さ(パーカッションは必要?)とやっぱりその中毒を起こしそうなキラキラ感に対する違和感でした。それとこの音楽としてのみんなちゃんときっちり定量の演奏をぴっちしして、つまらないクラシックのようにまとまってしまっている感。なんやかんやで雑な演奏に慣れた耳には頭が痛くなるようであまりいいと思えるものではありませんでした。しかしAORは間違いなく、こういう歌ものの手法についてのある到達点なんだなぁ、という気付きがありました。





LIVE AT THE BARREL VOLUME TWO/MILES DAVIS/JIMMY FORREST
A面:PERDIDO/ALL THE THINGS YOU ARE/
B面:OUR DELIGHT/LADY BIRD/OH, LADY BE GOOD/


つかまるところ:そうです!マイルス・デイヴィスです!それもおそらくはまだCD化されていないであろう(というか内容的にもこれからもされないであろう)、Jimmy Forrestという人との共演盤です。ライブ盤とはいえ音質はそこまで良くなく、どうやらこれは上出来のブートといったほうがいいような内容で、全編滞りなくラジオの向こうからピーピープープーが聴こえてくる、といった仕様になっています。しかしその仕様がまた雰囲気があっていいのです!壊れかけのレディオの向こうからうらぶれた夜、マイルス・デイヴィスのピーピープープーが聴こえてくる、それだけでもう気分は高揚します。音質というのはAORみたいにキレイさだけを求めてデジタルリマスターしていればいいというような単純なものではなくて、例えば汚い音楽には初期のCDのような汚い、どうしても家庭用のコンポでは迫力が伝わってこないような音質が見合っているような、それが音楽の良さを底上げしているかのようなレベルがあるのです。そういう意味でこのレコードの音質は大正解です。なんだか昔の、レアな音源(レアには誰も聞かない、という響きもあります)のような雰囲気あり、その場所から僕が聴くためだけに現代にコピー&ペーストされたかのような贈り物感あり、なんだかこのライブを録音した人に感謝を捧げたいような気持ちになる一枚です。レコードの内容で選ばれる名盤選には今後絶対に顔を出さないであろうこのアルバムですが、マイルス・デイヴィスを楽しむためであれば十分に合格の一枚だといえるでしょう!





MICHEL LEGRAND MEETS MILES DAVIS/SAME
A面:THE JITTERBUG WALTZ/STOMPIN' AT THE SAVOY/ROUND MIDNIGHT/DJANGO/NIGHT IN TUNISIA/
B面:IN A MIST/BLUE AND SENTIMENTAL/DON'T GET AROUND MUCH ANYMORE/WILD MAN BLUES/NUAGES/ROSETTA/


つかまるところ:マイルス・デイヴィスがフランスのミシェル・ルグランという人と組んだ一枚。フランスというだけあって全編どことなくモンド、ラウンジ的なあの変なゆるさ、もうちょっとしゃきっとしろよと言いたくなるような性的なけだるさに満ちていて、しかしそれがマイルスの曲と合体することで至高のリラックス感をかもし出している不思議なレコードです。これはおそらく今よりも、もっとずっと大人、おじさんくらいになったときに聴くとものすごい破壊力をもたらすアルバムになりそうです。今でもちょっと、あれ?これシンクロするかな?と思ってしまうような瞬間があるし。。僕は将来ラウンジミュージックを堀り漁るような孤独なおじいさんになってしまうのでしょうか・・これがその端緒の一枚だとすれば、ああ、なんと恐ろしいことなのでしょう・・!





The Secret Value Of Daydreaming/Julian Lennon
A面:Stick Around/You Get What You Want/ Let Me Tell You/I've Seen Your Face/Coward Till the End?/
B面:This Is My Day/You Don't Have to Tell Me/Everyday/Always Think Twice/Want Your Body/


つかまるところ:ジュリアン・レノンの2ndアルバム。メロディはいいのになぜかバックに変なコーラスやエフェクトが入っておかしなことになっている曲が多く、シングルのおまけ曲の出来のいいやつからお蔵入りになったやつまで、それらが雑然とちりばめられているだけのように感じてしまう。最後の「Want Your Body」も曲はすごくいいのに、時間がまたすごく短くてなんだか全体的に"駆け足"にすぎる印象のアルバム。それでもここに聴ける80年代の無駄にポジティブな感じはやっぱり貴重。根暗そうなジュリアン・レノンがふざけようと思ったけどスベってしまった、そのため息がカラフルな音のスキマから聞こえてくるようです。





DOUBLE FANTASY/JOHN LENNON AND YOKO ONO
A面:(JUST LIKE) STARTING OVER/KISS KISS KISS/CLEANUP TIME/GIVE ME SOMETHING/I'M LOSING YOU/I'M MOVING ON/BEAUTIFUL BOY (DARLING BOY)
B面:WATHCING THE WHEELS/I'M YOUR ANGEL/WOMAN/BEAUTIFUL BOYS/DEAR YOKO/EVERY MAN HAS A WOMAN WHO LOVES HIM/HARD TIMES ARE OVER/


つかまるところ:ジョン・レノンは大昔に家にあったベストアルバムを聴いて以来いくつかアルバムを聴いただけで 好き!っていうスイッチが一度も完全に押されたことのないビートルズメンバーでそれはなぜなのか自分でもずっとわからなかったのですがこのアルバムを聴いてなんだかその犯人がわかったような。犯人の名前はあえてここには書きませんが、こいつ、いらねーだろ絶対、という気持ちで胸がいっぱいになりました。前犯人のソロアルバムを聴いたときは、意外に童謡みたいな曲が多くて、あれ、いいな〜と思ってしまっていたのですがこれを聴いてやっぱりそういうことはない、ということを再確認しました。間に挟まるジョン・レノンの曲はどれも素晴らしく、その才能がこういうかたちでクシャってしまったのはとても残念です…あのあえぎ声にいったい誰が得をするのか、一度ちゃんと説明してほしいものです。もしこれが1曲ずつではなくA面B面で分かれていたら、すばらしいアルバムだったに違いありません!





In a Nutshell/ORANGE JUICE
A面:FALLING AND LAUGHING/POOR OLD SOUL-LIVE VERSION/L.O.V.E/IN A NUTSHELL/FELICITY/I CAN'T HELP MYSELF/HOKOYO
B面:RIP IT UP/FLESH OF MY FLESH/A PLACE IN MY HEART/BRIDGE/OUT FOR THE COUNT/THE ARTISANS/WHAT PRESENCE/


つかまるところ:オレンジジュースがレーベルとの契約解消のために出したベストアルバム。CD化はされておらず、またベストアルバムはのちにもう一枚、CDで完璧なものがでているので需要もなくヤフオクにも出ず、なのでレコード会をつかってぜひ発掘しようと心に決めていた一枚。収録曲、曲順ともに見事に過不足なく、さくっとオレジュを聴きたい人に非常に向いているアルバムかと思います。特に1st偏愛者だらけの日本ではなくイギリスでオレジュが盛り上がっていた当時に編集されただけあって2nd以降の曲が結構取り上げられているのはとても嬉しいです。それにしてもなんでジャケットはこんなに地味なんだろ。





True/Spandau Ballet
A面: Pleasure/Communication/Code Of Love/Gold/
B面:Lifeline/Heaven Is A Secret/Foundation/True/


つかまるところ:とにかく収録曲のひとつ、「Gold」に尽きる一枚。本当にこの曲でどれだけ一気に80年代ゾーンに引きずりこまれたものか書き尽くすことができないほどこのドカドカした打ち込みとダサい歌声に妙にラテンっぽいメロディとゴールドっていうだけのサビ、それらすべてが交ざりあってとてつもない80年代テンションが渦巻くこの曲はまさに80年代エレポのひとつの到達点であり、これを聴いているとDepeche ModeやPet Shop Boysのキャリアがひとつの敗戦処理に思えてくるほど。この曲と白ご飯と水で僕は3日くらい生活できると思います!永遠の(ダサ)名曲!





Blood, Sweat & Tears
A面:Variations on a Theme by Erik Satie (First and Second Movements)/Smiling Phases/Sometimes in Winter/More and More/And When I Die/God Bless the Child/
B面:Spinning Wheel/You've Made Me So Very Happy/Blues, Pt. 2/Variations on a Theme by Erik Satie (First Movement)/


つかまるところ:ブラスエです。実はレコード会で買う前に一度アルバムを買って売ってしまったという経緯があるのですが、CDを売ったあとにやってくるあのおなじみの感覚、「もう一度聴きたい!」によってずっと気になっているバンドでありました。それでこのレコードを買ってみたのですが、不思議と僕の頭の中にあるこのバンドのイメージとはかけ離れた、なんだかよくわからない音楽になっていて、その違和感のせいでなんだかあまりこのレコードのことは正直に印象を書くことができない雰囲気です。もうちょっと汗臭い、漢のロックという印象だったのですが、意外と落ち着いている感じで。うーん。どうしてこう印象が変るんだろう、という一枚。(内容関係ねぇ・・ボーカルのこの感じは憶えていたんですが。)





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