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所蔵レコード

Dan Fogelberg/Windows & Walls
A面:Language of Love/Windows and Walls/Loving Cup/Tucson,/Arizona (Gazette)/
B面:Let Her Go/Sweet Magnolia (And the Travelling Salesman)/Believe in Me/Gone Too Far/


つかまるところ:これも80年代あふれるお方です。何度か耳にしたような曲も含まれていて、かなり有名な人だったらしいことがわかります。それにしても、バラードを歌うときの、静かに、徐々に盛り上げていく感じのこういった歌い方は、いったい誰が最初に始めたのでしょうか。このレコードでもそういう歌い方がふんだんに盛り込まれていて、なんだかこういう歌い方が「正統」な感じになっているんだなということに不思議な気持ちになりました。80年代に向けてポピュラー音楽は一度完全な型にハマっていくのを目指していたのでしょうか。そういうどれを聴いても同じ感を、このレコードにも感じました。時代の空気ってどうしてこう、しっかりその時間の間に定着してしまうのでしょう・・。





TILT/COZY POWELL
A面:Cat Moves/Sunset/Living a Lie/Hot Rock/
B面:the Blister/the Right Side/Jekyll & Hyde/Sooner or Later/


つかまるところ:コージー・パウエルは僕の中で勝手に「バリバリのHRドラマー」というイメージがついていたので、このレコードの普通に80年代な、キーボードやら何やらキラキラの装飾がいろいろついたフュージョンのような音にはあっけに取られてしまいました。いや、このジャケットからでもこういう音はなかなか想像できないでしょう。ドラマーのソロで延々ギターソロが鳴っているようなのって、僕はいったいどうなんだろうと思うのですが、ちゃんと聴いているとバックのドラムもなかなかしっかりしているようなので、やっぱりこれでいいんでしょうか?でもドラムあまり理解していないので詳しいことがわからない・・。ドラムについてはマックス・ローチみたいにわかりやすくバコバコドラムソロかましてもらってやっと、「ああ、これすごいのかな?」となるくらいのレベルで、変拍子が鳴っていないとすごいとすら思えないみたいなところが僕にはあるのです。リズム感がないので・・。なのでこのアルバムでもひょっとするとものすごいすごいドラミングをかましてるのかもしれませんが、なんかいまいち、ノることができませんでした。うーん。リスナーとして未熟・・。でもジャケットはカッコいいと思いますよ!





Fuel for the Fire/Naked Eyes
A面:(What) In the Name of Love/New Hearts/Sacrifice/Eyes of a Child/Once Is Enough/
B面:Answering Service/Me I See in You/Flying Solo/Flag of Convenience/


つかまるところ:このNaked Eyesという人たちはなかなかの発掘品で、音数を減らした80年代的打ち込みと、いかにもニューウェーヴっぽいねちゃっこさのボーカルの絡みがなかなか絶品です。「New Hearts」という曲だって、他の人たちにやらせたらきっとここまでいいと思えるアレンジにならなかったと思える曲ですが、今聴いたときの80年代的芳香の残り方がすごくいいんですよね。ちょうど80年代っていいよなと思える分だけ80年代が残っていて、だから今聴いても全然苦にならないのです。例えばABCなんかはその薫りが強すぎて、今聴くには厳しいようなところがありますが、このNaked Eyesはまるで90年代初期の、ちょっとこれより先の時期のアーティストが、意識的に(遊び半分に)80年代を回想したような、そういう真面目にこの時代に合う音楽を選んで作ったような職人技的技巧が光っていて、それが音の80年代臭さを見えにくくさせているのです。おそらくXTC的な、真面目なスタジオミュージシャンだったのではないかな、と思います。再結成すらちょっと、すればおもしろいんじゃないかなと思ってしまえるような人たちです。





OUT SIDE/THE COME DOWN
A面:MIND CONTROL/NEURAL NETWORKS/IT'S GOTTA BE LOVE/EASY STREET/FACELIFT CITY/REQUIEM FOR A GUINNEAPIG/WHO'S GONNA SHOE YOUR PRETIY LITTLE FEET/BABIES BLUES/
B面:BLOOD SHOT EYES/HOW MANY MILES/GREEN BACK DOLLAR/BAGHDAD CALLIMG/HOW C.N.N. WON THE WAR/SPACED/SPARROWS IN THE YARD/UNTITLED/


つかまるところ:これまたUKの、インディー臭溢れるレコードです。雰囲気はいいのですが、その雰囲気が延々続いていく感じで、どことなく覇気も足りない感じ。うーん、結構カッコいいとは思うのですが、例えるならロッキング・オンでリリース直前までは大型新人とうわさされて、デビューアルバムのレビューも相当いい感じに書いているけど、いざ聴いてみると穴だらけみたいな、そういうよくある感じのロキノン持ち上げ型一発バンド、という感じです。でもやっぱり、レコードで聴くと雰囲気いいんですよね・・。





MEET THE BEATLES
A面:I WANT TO HOLD YOUR HAND/I SAW HER STANDING THERE/THIS BOY/IT WONT BE LONG/ALL I'VE GOT TO DO/ALL MY LOVING/
B面:DON'T BOTHER ME/LITTLE CHILD/TILL THERE WAS YOU/HOLD ME TIGHT/I WANNA BE YOUR MAN/NOT A SECOND TIME/


つかまるところ:まさかのビートルズ、しかも"赤盤"という奇跡!奇跡!といっても正直それがどのくらいのものなのかはわかりませんが、いやいや、だって赤盤なんだから、すごいことなんだと思います。それくらいジャケットその他ボロボロで、ああ、このアルバム、めちゃくちゃ聴かれてたんだろうなぁ、というビートルズの重み、歴史的重厚感を感じます。そして曲もまたすばらしい。このクオリティで1stって、しかもそのクオリティっていうのは、l演奏じゃなくてもっぱら作曲部分にそれを強烈に感じてしまうって、いったいどこまで果てしない天才集団だったのでしょうか。リンゴ・スターのドラムもなんだか迫力があっていいです。





ALL OF THE ABOVE/THE JOHN HALL BAND
A面:YOU SURE FOOLED ME/CRAZY(KEEP ON FALLING)/CAN'T STAND TO SEE YOU GO/STAR IN YOUR SKY/SOMEBODY'S CALLING/
B面:WHAT YOU DO TO ME/EARTH OUT TONIGHT/THE TOUCH/DON'T HURT ME/CLOUDS/


つかまるところ:なんでしょうか、これもよくあるロックという感じで、いまいちこの音に反応して体がどうかなる、という感じではないです。たぶん80年代にタイムスリップして、ラジオからこの曲が流れているのを耳にしたとしても、そのままそこを通り過ぎてしまうだろう、という感じのどうにもならない感じの曲・・・。ただジャケットはなんかいい感じですよね。そしてこういう内容のレコードほどジャケットがなんかいい感じという逆転現象が起きていて、それでなんとなくこういうのが集まってきてしまうんですけどね・・。





Old Crest on a New Wave/Dave Mason
A面:Paralyzed/You're A Friend Of Mine/I'm Missing You/Talk To Me/Gotta Be On My Way/
B面:Save Me/Life Is A Ladder/Tryin' To Get Back To You/Get It Right/Old Crest On A New Wave/


つかまるところ:この人、調べてみるとあのトラフィックのボーカルの人でした!トラフィック!そしてこのレコードを買ってからしばらくすると、ちゃんと紙ジャケで再発されてタワレコの店頭で並んでいるではないですか!僕はトラフィックをちゃんと聴いたことがない(1st、2ndにベストというおなじみのパターン。)ので、あれこれその音楽性と比較したりすることはできないのですが、それでもこれははっちゃけ過ぎなのでは?と感じます。さすがにトラフィックはこんな裏ジャケのような雰囲気の音楽ではなかったでしょう。これが80年代の魔力なのでしょうか。正直音楽にも何の魅力も感じないし、ギターがうまいのはわかるにせよ、これはあんまりだなという印象です。いや、トラフィックってこんな、キラキラした音楽だったかなぁ・・。もっと泥臭くてカッコいいロックだったと思うのですが。





Wide Open/Kahavas Jute
A面:Free/Odyssey/Up There/She's So Hard to Shake/Vikings/
B面:Steps of Time/Twenty Three/Ascend/Parade of Fools/


つかまるところ:おそらくレコード会で今のところ一番高い買い物?だと思います。2500円くらいしたでしょうか。とにかくジャケットが良くて買ったのですが、中身も初期のハードロックというか、ブラックサバスの演奏にブルーオイスター・カルトとか、あのあたりの60年代のロックバンドほどのったりしていることなく、レッドツェペリン以降のようにやたらテクニック一辺倒ということもなく、かといってカントリー風味やルーツっぽい雰囲気に溺れるでもなくという、ちょうどいいメロディをカッコよく弾いてその上でカッコよく歌うみたいな、一番今の耳から聴いて抵抗なく入っていける、どことなくパワーポップのような気がしないでもないロックが展開されています。金太郎飴サウンドとはいえ、こういう音楽ならご飯何杯でもいけそうです。よく何事も「この程度でいい」と思うときがあるんですが、音楽の激しさ、カッコよさ、演奏の勢いとかそういうものについて僕が「この程度でいい」と思う程度の射程に、このレコードは十分入っていると思います。いいレコードです!こういうの集めたいですね。





CUT UP/MCTELLS
A面:4th Gearshift/Spreeding the net/Funck/Bitter End/One thousand other songs/Jackson Holly/Last time/
B面:Angela/Round the world/Joe and Jim/Go-Between/Teddy Bears/Virginia MG/push/


つかまるところ:レコード会に仮入会したある人のチョイスのレコードです。先に聴いた豆腐とネギさんの評価で「全部同じ。」というのを聞いて、いや、どうなんだろう、と思って聴いてみたら、あれっと思うくらい1曲目はカッコよくて、3ピースなのに(なので特有のスカスカ、何か足りない感は孕みつつも)ちゃんと演奏してカッコいい感じになっていました。それでこれはひょっとして、僕の相当好みなバンドなのではないかと思ってしばらく聴いてみたのですが・・たしかにこれは「全部同じ」でした。何の工夫もしてないんですよね。リズムとか、ギターのカッティングの感じとか、ボーカルの歌い方とか、よくわかんないけどたぶん歌詞も、英語なのでよくわからないですがたぶん全部同じなんですよ。その力技で押し切るにしても、その全部同じ部分が聞いていて気持ちいいくらいになるほど分散していないので、金太郎飴どころか、ただ何の顔もついてない長い棒状の味のない飴、みたいなちょっとダメなことになってしまっています。いやでも、ほんとに1曲目はなかなか悪くないので、そのためだけに探してみてもいいレコードかもしれません。あともしかしたらB面の最後の曲なんかが僕の人生最大の名曲だったりして、そこだけ他の曲とも全然違うアレンジでボーカルの人も違ってて、ものすごいことになっているかもしれませんが、それでも聴く気が起きないので、おそらくもうこれから一回も、最後まで聴かれることのないレコードになりそうです。(そういうレコードは、実はたくさんあるのですが・・すでに・・)





FIRST FRUITS/EGGMAN
A面:PURPLE PATCHES/TOMAS/THAT'S THAT THEN (FOR NOW)/NOT BAD ENOUGH/THE FUNERAL SONG/
B面:REPLACE ALL YOUR LIES WITH TRUTH/OUT OF MY WINDOW/LOOK UP/I'LL WATCH YOUR BACK/FIRST FRUITS FALL/


つかまるところ:オアシス+ビートルズというか、これは音楽業界の仕組みがわかっておもしろい音源だなと思いました。つまりこれはオアシスがバカ売れして、同じようなことをしようと思ったバンドがいっぱいデビューして、レコード会社のスカウトさんがそういうバンドをいっぱい探していたからこそ見つかった、デビューできたバンドであって、おそらく今この音を出していても、時代が違ってちょっと古臭く感じられるから、きっと国内盤が出されるほど有名にはなれなかったと思うし、評価もされなかったんだろうなと思います。曲は悪くないんですが、あまりにもビートルズやオアシスを意識していることがモロだしになっていて、(そしてそこから自分たちの個性をつけようとしたのか、ジャケや歌詞なんかで別の雰囲気をあしらおうとしているけれど、コラージュ的でとりとめのないかき集めのようになってしまっている)なんだかちゃんと一個のバンドとしてみることができない、という感じです。オアシスにハマった世代のレポートのようなレコードです。そう、ビートルズの意識の仕方もオアシス的で、オアシスを意識する上でオアシスがオアシスなりに意識したビートルズをそのオアシスが意識したような型で自分たちも意識しようとした、という感じの意識の仕方なんですよね。うーん。曲はいいのですが、そういう部分でうーんとなってしまった一枚でした。





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